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2016年2月9日火曜日

パーソナルスペース、人の縄張りとそのストレス







動物の性質として
縄張りの意識が強い種がいますね。
一定の範囲が自分のテリトリーであり
侵入者には嫌悪感や敵対心を感じます。

忘れてはいけないのが、私たち人間も
縄張り意識の強い生き物だということ。
普段は無意識に回避しているのですが、どうしても
お互いの縄張りに踏み込む
必要が出てくるエリアがあります。
例えば
満員電車
エレベーター
他にも実はこういった状況に晒される状況は
多く存在しています。
精神が不安定な場合、こういった状況は
なるべく避けたいと感じてしまいますよね。
私も未だに、
エレベーターよりエスカレーター
エスカレーターより階段を使います。
階段が設置してあるのに、
わざわざ好んでエレベーターを待っている心理が
私には理解できません…。
7階以上へ上がる時は、
やむ終えず使う程度でしょうか。

今回はこういった、
パーソナルスペース(なわばり)についてと
やむ終えず満員電車などに乗る必要がある際の
ストレス回避術に焦点をあてていきます。



パーソナルペースについて


近づかれると不快になる空間という部分から
パーソナルエリアと呼ぶこともあります。

基本的には、自分からの距離が関係していて
親密度によって変化することがあります。
親しい人間に対しては狭く
敵視している相手には広い
という違いがうまれます。

また、男女でも違いがあり
男性の方が広いそうです。
縄張り意識が強いという事でしょうか。
また、人を中心として
女性は正円形で
男性は前方に向かい卵形だそう。


パーソナルスペースの分類

この心理的な範囲を、距離として
具体的に示したものがあります。
自分を中心として、近くから

密接距離・近接相
0~15cm
抱きしめられる距離

密接距離・遠方相
15~45cm
手で触れられる程度の距離

個体距離・近接相
45~75cm
相手の表情がわかり掴める距離

個体距離・遠方相
75~120cm
両者が手を伸ばすと指先が触れる距離

社会距離・近接相
1.2~2m
知らない相手と会話する際などの距離

社会距離・遠方相
2~3.5m
ビジネスでの商談などで丁度いい距離

公共距離・近接相
3.5~7m
講演者と聴衆における距離

公共距離・遠方相
7m以上
直接の会話ができない距離

となっています。
最後などは、要人などと対面する場合の
最短距離とされていて
もはや信頼されていない状態ですね。


社会における、異常な接近

パーソナルスペースがだいたいわかると
公共の場で、仕方なくとはいえ
このエリアを侵す、または侵されることは
相当なストレスとなることが
わかっていただけると思います。
先ほど例にあげたケースについて
具体的に見ていきます。

満員電車
恐怖症などに発展するほど
精神への負担が大きい場です。
他人との距離が0cmとなる場合もあり
注意が必要です。
とくに車内という空間は特殊で
日本の場合は特に
マナーを重んじています。
化粧をする
音楽の音漏れ
香水の匂いが強い
座り込む
大きい声の会話
手を当てないくしゃみ
などなど、当たり前と思えるものや
人によっては不快に感じない部分まで
多岐にわたります。
その理由として、密閉された
逃げ場のない空間において
音や臭いなどがとどくだけでも、
縄張りが侵されたと感じる場合があります。
逆に、化粧やスマホや座り込みなど
自分の中に閉じこもり周囲を気にしない
というケースもあります。
マナー的な部分では
多少の問題がある気もしますが
そういった人は
自分の中をシェルターとしていますので
他者の存在が無いものとしている場合が
多くあります。
一種の防衛でもあり、もし見かけて
嫌悪感を抱く方がいるかもしれませんが、
お互い相手にしないのが得策でしょう。

エレベーター
短時間ですが、突然
他者と一緒に密閉空間へ
閉じ込められます。
エレベーターでは、他人との距離が
0cmとなることは稀ですが、
無音で重たい空気に
皆が階数表示板を見上げます。
これには意味があるんですよ。
人は目を見ただけで
相手の感情などを読み取る力があります。
また、野性的な面では
目をそらすことは
敵意が無い事を表します。
そのため、
入口でもあり出口でもある方向の上の方
階数表示板を見上げるのです。


パーソナルスペースが侵される場面での対処

自分の世界を持つ、または
自分の殻に閉じこもってしまうのが最も効果的。
具体的には、
音楽を聴いて別の考えを巡らせたり
ラッシュで揉まれ誰かの肘があたっても
目を閉じ心静かにただ降りる番を待つ
そんな事だけでもストレスは格段に減ります。
他人が周りに居て、閉鎖されていて
それぞれ勝手な事をしているのを
いちいち頭で考えていたら疲れますよね?
そんな時こそ瞑想してください、
もしかしたら心を鍛える絶好のチャンスに
変わるかもしれませんね。

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