2016年1月18日月曜日

解離性遁走(かいりせいとんそう)ストレスの終着地点ともいえる、恐ろしい記 憶障害






遁走とは、逃げ出すという意味です。
しかしストレス社会といわれる昨今、
精神的なある症状を指して呼ぶことが増えました。
それが、解離性遁走です。

解離性遁走とは?

実は私も最近知った症状で、
言葉自体もはじめて聞きました。
症状的にも、
身の周りやメディアで知る機会は少ないかもしれません。
例として、こんな事例があります。

ある会社員の20代男性が、転勤となったそうです。
それがひどくストレスとなり、1週間連絡が取れなくなっていたそう。
結局、男性は実家から欠勤していた旨を職場に報告。
その内容は、とても異様なものでした。

男性は、無断欠勤する気持ちは全くなかったそうです。
そもそもこの男性、欠勤初日から3日間の記憶が
スッポリないのです。
気が付いたら、縁も所縁もない土地のホテル一室
そこのベッドで目が覚めました。
その異変に恐怖した男性はそのまま実家へ
家族の勧めもあり受診をし、解離性遁走と診断されたのです。

この例を見て、皆さんも不思議に思うでしょう。
男性は、自分の意思とは関係なく
見ず知らずの土地のホテルへ移動しています。
という事は、男性は切符を買い改札を通り
電車を待ち乗り込みホテルを見つけチェックイン
部屋番号を確認し自分の部屋へ辿り着く必要があります。
しかし、その間の記憶は全くなく
さらにはその土地やホテルも知らないというのですから
驚きです。

これこそが、解離性遁走の怖い部分です。
ストレスが極限以上に達すると、その状態に
体が危機感を感じ
ストレスから離れようという働きが起こるそうです。
その働きにより、自分の意識に反して
ストレスの元から離れる作用が働きます。
その間は意識がなくても、普段行っている日常動作は
きちんとこなせるそうです。


この症状がもたらす最悪の事態

この症状で最も恐ろしいのが、遁走により
『死んで楽になる』
という方法をとる可能性があるからです。
解離性遁走では、
自分の無意識に、
ストレスから逃げる事だけを優先した
行動を起こします。
恐ろしいことではありますが、
確実にいち早く逃れる方法としては理にかなっています。

しかし、生物の本能である生きるプログラムすら
無視してしまうなんて…、恐ろしいです。

以前にも記事で
ストレスとは防衛本能だとお伝えしました。
敵から逃げるためなどに、
一時的に感覚や筋力をアップさせるのです。
そのストレスから逃れるための最終手段が
解離性遁走です。
つまるところは、逃げる本能から逃げるのですから
ただ事ではありませんよね。
そのことを考えれば、人生に終止符をうつ
それが遁走時に考えられるシンプルな答えなのでしょう。

鬱病や過労者の多くが毎年
自殺により亡くなっています。
私はその中に、解離性遁走で亡くなっている方が
何割か含まれているのではと懸念しています。


まとめ

解離性遁走は、ストレスが溢れてしまう
最終フェイズともいうべき状態。
ある意味、とても真面目で辛抱強くなければ
ここまで追い込まれないかもしれません。
しかし溢れる度合いはマチマチ、
性格などにより心の許容量が違い
ストレスがいつ溢れてしまうかはわかりません。
しかし、ストレスによる疾患や症状は
多く存在しています。
それを気のせいと見逃さずに、
自分の心のチェックとケアを大切にすることが
重要だと言えます。



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