人それぞれの内面を
全て知り得ることができない例えです。
カブトムシと経験
この思考実験は、こうです。
カブトムシを知らない人が、
カブトムシの入った箱をそれぞれ持たされます。
それぞれカブトムシについて知ることができたところで
お互いの体験したカブトムシについて話し合います。
この際、
実はお互い違うカブトムシを見ていますよね。
種類や大きさなど、まちまちだったはずです。
会話が噛み合っているようで、
それぞれが違う経験に基づいて話しています。
人の内面を完全に知り得ることはできない
会話を通し、同じ体験を語り合ったとしても
自分のことを知っているのは自分自身だけという例えです。
それぞれ感じ方は違っているんだよ、
ということでしょうか。
まとめ
ヴィトゲンシュタインの哲学はけっこう難解ですが
最終的にはたどり着けなかった(着かなかった)
と言っているように、
とても人間味を帯びた内容です。
人の内面(個人の脳内の働き)について
とても突き詰めて考えていたようで
箱の中のカブトムシも
そういった背景があって生まれた例えなのでしょう。
ただ、なぜカブトムシだったのか知りたいです。
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