自律神経の活動全体量を指したもの
ようは、
交感神経の活動+副交感神経の活動
といったところでしょうか?
少し乱暴な考えになりますが
アクティブな気分+リラックスな気分
=やる気の全体値
そう考えて良いと思います。
トータルパワーを鬱病から考える
もっともわかりやすい説明として
鬱病の場合
トータルパワーが極端に少ない状態です。
鬱病といえば、一般的に
ストレスに敏感
マイナス感情が大きい
頭がうまくまわらない
眠れない
といった症状が知られているでしょう。
そのため、リラックスして心を休める
ということにばかり目がいきがちです。
副交感神経を優位にして
リラックスさせる心療内科のアプローチが
そういった考えを
加速させているのかもしれません。
しかし、
アクティブに活動できない
積極的になれない
人との関わりが不安で一人でいたい
といった部分へ目を向けると
交感神経の活動にも
問題が起きている事がわかります。
鬱病の状態とは
交感神経、、副交感神経の
両方が機能不全に陥っているのです。
そのため、ただただリラックスしているだけでは
鬱病は改善しないということです。
そこで登場するのが、トータルパワー。
先ほどの通り、この値は
交感神経と副交感神経の活動量合計値です。
要するに、自律神経自体が
エネルギー不足で働くことが出来ない
これこそが、鬱病の状態なのです。
トータルパワーを増やすには?
ここまでで、
『結局、どうすればいいの?』
という意見が出そうですね。
それにお応えするのは
実はとっても簡単なんです。
今までの、専門用語や数式はいったん忘れ
トータルパワー、
心のエネルギーを増やす方法を考えましょう。
運動が大切なわけ
よく、鬱病対策に
適度な運動をしましょうと言われます。
なぜだと思いますか?
トータルパワーを上げるためなんです。
詳しくいうと、体と心は密接に関わっていて
基礎体力がないと、心も動かないんです。
血流が滞っていると、
脳内物質も上手に作用しません。
脳自体も血流から酸素を得ますし、
きちんと働きません。
筋力が低下していたりすると、
せっかく気が向いても
体がついて来れずに
やる気がそがれてしまいます。
日々の生活も、動くのが億劫になるでしょう。
心がけて、体を動かすと
体だけでなく、心も健康になるんですよ。
食事に注意したいわけ
生活習慣病が、鬱病と深く関わっているのは
ご存知ですか?
運動と同様に、血液の粘度であったり
体の活動に欠かせない栄養
これをコントロールするには
食事にも配慮が必要です。
それに、あまり気にしたことが
ないかもしれませんが
栄養素に偏りが生じると
脳内物質の材料がなくなり
心へ影響を及ぼします。
鬱病に良い食品なんてものが
わざわざ紹介されているのも
そういった栄養を
摂取出来る食品だからなんです。
精神科薬は、
直接そういった物質をとりこみますが
普段の食事でも
気持ちに変化を与える栄養素を
得ることはできます。
まとめ
トータルパワー、なんだか漠然とした言葉ですが
鬱病の根本を考えるうえで
とても大切な部分です。
今回の内容を知ってから、世の中でいわれる
『~を食べて、やる気アップ』
『スポーツ後、気持はリラックスしている』
なんてキャッチフレーズも
そういった前提があるからこそなんです。
自分の病気に詳しくなって、
理解を深めていきましょう。
突破口が見つかるかもしれません。
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